お米作りの大敵のうち「雑草」「病気」「害虫」は農薬をまいて稲を守ります。
昔の農薬に比べて毒性は低くなったといっても、
まだまだ人間や動物にとっては悪い影響を与えます。
そこで,農薬を使わなかったり,量を減らしてお米を作る人が出てきました。
また,そうしたお米を食べたいという人も増えています。
それで最近では「無農薬米」「低農薬米」「有機米」が作られるようになったのです。
無農薬でお米を育てるには大変な労力を必要とします。
まず「草とり」ですが,田んぼの中に入って稲の列の間を、
行ったり来たりしながら草を抜かなくてはなりません。
これを最低で2回行わなければなりません。
「稲熱病」(いもちびょう)や「紋枯病」(もんがれびょう)などはほっておくと、
自分の家の田んぼどころか、そのあたり一帯の田んぼがだめになってしまいます。
虫も沢山いて、葉っぱや米を食べてしまうものから、
茎の中に入って稲をだめにしてしまうもの、
また、虫から病気がうつったりとこれまた大変なことです。
なので虫や病気に強くするために土を良く耕したり、水の管理にも気を使います。
無農薬米を作るには最低でもこれだけのことをしなくてはなりません。
ですから無農薬米は普通のお米より高いのです。
それでも買う人が増えています。
それは食の安全性への注目度が高まり、「病気になりたくない」
「健康にすごしたい」と思う人が多くなってきたからだと思います。
毎日食べるお米だからこそ、気を使いたいものですね。