スズメバチの由来は文字どおり、雀蜂:スズメのような大きなハチという意味だと言われ、 中国語で胡蜂。
英語で Hornet、Yellow jackets。ラテン語では Vespa という言葉でスズメバチ表現しています。
昔からスズメバチと人間は、様々な形で深く関わり合ってきました。
スズメバチのように集団生活をするハチは巣を守るため時として人を攻撃することがあります。
このようにまず私たちの頭に浮かぶのは、人を死に至らしめることもある怖いマイナスのイメージでしょう。
一方でスズメバチは古来より中国をはじめ東南アジアの国々、もちろん日本でも、
貴重な栄養源として食用にされてきました。
また漢方では胡蜂(スズメバチ)や黄蜂(アシナガバチ)の巣を幼虫と一緒に生薬として
利用しており、 殺菌解毒作用や血液凝固促進作用、利尿作用、鎮痙・鎮静作用、抗炎症作用
など様々な効果があるようです。
近年、スズメバチの成虫を漬けた焼酎が、血行を促進し、リウマチに対する薬効があると
民間薬として脚光を浴びるようなりました。
今現在でもスズメバチの巣や成虫、生産物を昆虫資源として利用したり応用するための
研究が盛んに行なわれています。
こうした薬用としてのスズメバチの利用は、日本へも伝えられ、民間療法として様々な形で利用されています。
なかでもスズメバチの成虫を生きたまま焼酎などに漬け込んだ”スズメバチ酒”が、滋養強壮に
効果があると言われていますが、 はたして実際のところ、効果のほどはいかがなものでしょうか??
近年の理化学研究所の研究結果によるとスズメバチのような大量の毒性を有する物質は
不整脈瘤に有効な物質であり、 将来特効薬の誕生として大いに期待できるとされ高い評価を得ています。
具体的にはスズメバチの持つ毒には下記のような効果があることが分かっています。
スズメバチの毒の中に含まれている物質は、分子量約400のペプチド(アミノ酸化合物の一種)であり、
これまでに知られているペプチドとは全く異なる珍しい構造をしている。
スズメバチの毒中から50マイクログラムのごく微量のペプチドを取り出し、ラットを使って実験した結果、
心拍速度を遅らせるとともに心筋の収縮力が強化し不整脈症に効果があることが分かった。
珍しいことにヘビやフグの毒成分は他の生物に害のみを与える毒成分なのに対し、
スズメバチの毒成分にはセロトニンやアドレナリンといったホルモンに似た生体アミンが巧妙に混じり合っている。
この生体アミンには毛細血管を拡張させたり心臓の作用を強くするなど循環器系を活性化する作用があり、
実際にはスズメバチはこの作用を利用し獲物に対する毒の周りを早くさせていると考えられる。
幸いにもこの生体アミンは不整脈症患者に与えても副作用は考えられないとされており、
スズメバチの毒が不整脈症の特効薬を誕生させる可能性も大きいと考えられている。
山本農園ではこのスズメバチ焼酎漬けを【胡蜂酒】として、おすそ分け程度のごく僅かな量しか
ございませんが販売致しております。
数量に限りがございますので、お求めの際はお早めにお願い致します。
>>スズメバチ焼酎漬けをお求めの方はこちらよりお求めいただけます。
