日本人のお米に対する味覚は世界一単純で世界一鋭いと言われています。
「ふくっら」していて、適当なねばりがあって、かむと「甘味があって」「かおり」がいいなどです。
そうしてこれらの特徴をすべてもっているのが、チャンピオンとなった「コシヒカリ」というわけなのです。
そのコシヒカリでさえ産地によって「うまさが違う」といわれています。
もともと亜熱帯の暖かい地方の植物だった稲ですが,遺伝子の中に寒さに強い性質もありました。
コシヒカリは特に昼間に暑く、夜に急速に涼しくなる地域でおいしく育つ品種なのですが、
それは原産地インドのアッサム地方が昼暑く夜は涼しかったからだと言われています。
「魚沼産コシヒカリ」がおいしいと言われるのは、新潟県魚沼がそういう気候の土地だったからなのです。